小集団は <サークル・職場・仕事>

複数の人々が対面的に会合したとき、互いに相手を認知し、また一定の関心や目的を共有しあっていることを認知し、その追求に関して相互作用をしているとき、これを小集団という。

子供の遊戯集団、サークル、職場集団のように、相互作用が進むと、これを調整するさまざまな集団規範が形成され、メンバーの間には地位や役割が分化し、また共有する関心によって心理的な共属感が生まれる。

小集団の限界は確定できないが、50人を超えると上記の性格は不明瞭なるとされ、また小集団はより大きな集団の一部である場合が多く、内部にもより小さな下位集団subgroupを含むことが多い。

小集団に関しては、20世紀の初頭、社会学者ジンメルが、成員数の集団内相互作用に及ぼす影響についての理論的研究を発表し、クーリーやG・H・ミードが、人格形成に対する第一次集団primary groupの重要性を論じたのが初期の研究である。

その後1920年代以降、メーヨーらによる工場内のインフォーマルな小集団の生産性に及ぼす影響の研究、W・F・ホワイトの人類学的手法による「街角のギャング集団」の分析などが有名である。

心理学の分野では、まずF・H・オールポートが、作業や思考に及ぼす集団の影響に関する実験的研究を行ったが、とくにモレノによる小集団の構造分析のためのソシオメトリー法の開発や、レビンの集団リーダーシップの研究をはじめとする集団力学の理論的・実験的研究は、小集団研究に対して大きな刺激を与えた。いわゆる小集団研究という社会心理学的な研究領域が確立したのは、以上の研究史的背景の下に、第二次世界大戦後の1950年以降、主としてアメリカにおいてであり、今日まで膨大な研究が発表されている。
update:2010年02月23日