握り寿司は人間の手で
腐敗しやすい生鮮魚介類と酢飯を握る工程を行うものであり、その過程で雑菌が付着することは避けられない。従って、夏期においては握ったものをすぐ食べることが望ましい。米やネタに匂いが移る危険性があるので、臭いを発する強力な洗剤や殺菌薬等で手を洗うことは避けられると考えられるが、寿司職人は用を足した後丁寧に手洗いに努めている。一般に炊いた米には粘着性もあり、10個も握ればその後は、殆ど汚物や病原菌なども取り去られるとする意見もある。また酢(酢酸)には殺菌の効果がある。客によっては職人がカウンターから離れ戻ってきたときは、しばらく注文を差し控えるなど気にする人もいるがどちらにしてもこれは想像力の問題で実際の衛生上の観点からは寿司は安全な食品であると言える。日本国外では、手で握る作業を不潔なものと見なし職人が薄いゴム手袋やビニール手袋を嵌めることを求められている規則があるが、日本においては魚介を生食する料理の調理を素手で行うことは家庭でも行われているごく一般的な手法であるうえ、職人の微妙な手指の感覚を阻害するものであると見なされ、そのような習慣はしていない。
update:2009年08月20日
